IKEAの「シリコンゴムふた3点セット」の使い勝手がよすぎる件と環境問題

f:id:tobunezumi:20171008075450j:plain

皆さん鍋やフライパンを何種類もお持ちでしょうが、それらすべての径に合わせた蓋ってお持ちですか?我が家では、鍋と一緒に付いてきた蓋や、メインで使う26cmのフライパン用のガラス蓋以外は持ってません。鍋の蓋って、今時はツマミが倒れて場所を取らないデザインのものや、アイディア収納法などがあるとは言えやはり日本の住宅事情では鬱陶しい存在ですもんね。使用頻度の高くない大きなフライパンや小さな鍋の為に蓋を買う必要があるのか……と悩んでいたところにIKEAで見つけたのがこの「シリコンゴムふた3点セット」

www.ikea.com

リンク先の説明書きではラップ替わりや保温用にと、加熱中の鍋の蓋としての使い方は書いてませんが、耐熱温度は220度ですしマニュアルまで読むと大丈夫なのがわかります。オーブンでも使えるとありますし。日本の製品だと「○通りの使い方ができる!」などと「絶対こういう使い方しねえよ」という利用法も含めてデカデカとアピールしがちなのに、うーんIKEAクール。まあシリコン調理器具の安全性に対する議論はおいとくとしても、鍋の底からはみ出るほどの火力だとシリコン蓋の周囲が波打って変形したり、下手すりゃ燃えることもあると思うのでご注意ください。ちなみに波打ちくらいなら冷えれば完全に元通りになります(経験談)あ、それと気圧の関係で蓋が鍋にピッタリくっついちゃった場合、吸盤をはずすときのように真ん中の持ち手ではなく周囲をめくるようにはずすことになると思いますが、その際の蒸気にはご注意を。真ん中の持ち手自体もかなり熱くなります。

とにかくこれのおかげでたまにしか使わない大きなフライパンの、更には蓋が必要という滅多にない状況のために、わざわざ専用蓋を用意しなくて済むのが本当に助かりました。しかも持ち手の段差などはピッタリ3枚重ねられるようにデザインされてて、収納コストに対する汎用性という意味では最強。

おまけに、シリコン調理器具ってなんとなく油が落ちにくいイメージですが、つるつるな質感のおかげか割と洗いやすいです。トマトソースを煮込んだときの染みも、残らず綺麗に洗い流せましたね。シンプルな製品の割には結構いい値段しますし、気を使った加工がされてるようです。

それと、実は加熱中の蓋として使う以上に推奨されない使用法もあります。うちの台所には、シンク自体に水を貯めるときに使う排水口の栓となるパーツがありません。以前住んでた家のシンクにはあったんですが。そんなとき、このシリコン蓋を排水口にかぶせて(蓋と排水口のパーツが当たってピッチリいかないならそれははずして)蓋を手で押さえながら水を張り始めればあら便利、排水口の栓替わりになります。これでもう換気扇のカバーを頻繁に洗うのも怖くない。どんどん汚れろ。

というわけで、買ってよかったIKEAグッズの紹介でした。IKEAって立地の問題もあるし行ったら行ったで人多すぎてアレなんで、多くの人にとって頻繁に行く場所じゃない以上買うべきものを事前に押さえて行くのが大事ですよね。

 

ところで、この商品に限らず「(ラップ替わりなど)繰り返し使えるから環境にいい」と謳ってる製品って、本当なんでしょうか。繰り返し使う場合に洗浄が必要な製品ならその為に使う水や洗剤はどうなの?と考えてしまいます。まあ実際総合的な環境へのダメージで言えばそれでも繰り返し使ったほうがよさそうなのはなんとなくわかりますが、例外もあるような気がするんですよね。無洗米なんかも工場で一括で研いでるから(しかも電力で)各家庭で研ぐよりエコと言われてますが、水の使用量に関してはその通りでしょうが、じゃあその工場で使う電力で生じた環境ダメージを考えるとどちらが重いの?ということになります。また、繰り返し使える製品が売れなかったときの廃棄に関わるダメージは?と。まあそういう部分を重要な部分に絞って指数化したのがCO2排出量ってことなんでしょうけど。てことで「CO2排出量に気を使った製品です」ならば許せるとしても、「とにかくエコです!」と謳っただけの商品というか企業はいまいち好きになれませんね。その点IKEA先輩は環境保護に力を入れてる企業でありながらもこのシリコン蓋なんかは「ラップやアルミホイルを節約できます」と、ゼニの節約のことなのか資源のことなのかはっきり特定できない書き方をしてますね。クールだ。